京都の建築家が教える注文住宅のツボPoint in the order housing @Kyoto

column25 今こそフラット35 2019.06.07

■固定金利継続のメリット

家づくりの資金は、多くの人が住宅ローンを利用します。
「住宅ローン」で検索すると、web上には
「0.775%」
「0.457%」
など低金利時代を象徴する、魅力的な金利が並びます。
ご存知のように、これらは様々な条件のもとで設定される期間限定の金利です。
この金利が契約期間中、30年とか35年とかの間、ずっと続けば素晴らしいのですが、固定期間明けに金利は変動に転じます。
変動して金利減少するとなおさら嬉しいのですが、残念ながら、金利は上昇する可能性の方が高いのです。

上昇しても元の金利が低いから大したことにはならない、と思いたくなります。
ただ歴史を振り返ると、一旦政策金利の上昇が始まると、短期間に、猛烈な勢いで進みます。
ローン金利も政策金利に連動するので、固定期間明けに、金利が上昇する可能性があります。

ローン金利が上昇すると、なにが起こるか?
・ローン返済の総額が変わります。
3500万円で家を建てたつもりが、3800万円になったり、4000万円になる可能性があります。
・月々やボーナス時の返済額が変わります。
新車購入や子供の大学進学など、大きい予算を使うイベントを、見直す必要に迫られるかも知れません。
・返済期間が延びる可能性さえあります。
生活設計も長期のライフデザインも、先の見通しが効かなくなります。

そのような事態を避けるために設計されたのが、「フラット35」。
融資実行時点に決定した金利が、返済期間中ずっと続きます。
金利が急上昇しても影響を受けないため、返済総額も、月々やボーナス時の返済額も返済期間も、変わりません。
生活設計もライフデザインも、金利に左右されません。

長期固定ローンという性質上、建てる建築物にも厳しい基準が求められ、様々な段階で審査が入ります。
検査をクリアした建物は文字通りのお墨付き、ハイスペックで良好な住宅となります。
家づくりのプロがこぞってお勧めするフラット35。
資金計画を考え始めたら、一考されることをお勧めします。

→column26 突き板が楽しい! 2019.08.29

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、弊社の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

長期固定住宅ローン フラット35
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