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column30 熱烈!断熱塾 健康リフォーム 2020.02.03

■リフォームが健康寿命を延ばす

暖冬のせいか、晴れた日など半袖のTシャツやトレーナー姿の外国人観光客を見かけることがあります。
ロシアや中国北部など、真冬の気温がマイナス10度を下回るような厳寒の土地から来た人は、
「日本の冬は寒くない。」
と口をそろえます。
そしてそのあと、
「でも日本の家は寒い!」
寒さが厳しい国では、真冬は室温が20度以上に保たれ、家中どこでも暖かいとか。
日本の冬は、外気温ではなく家の寒さに問題がある、と言うのです。

実はそれはデータに現れているようで、ヒートショックによる浴槽等の溺死率(脳梗塞や心筋梗塞による溺死)は日本が極めて高く、ドイツの17倍、韓国の4倍、ギリシャの2.5倍にも上ると言われています。
ヒートショックは温度差の大きい場所を行き来する時に起こる、血管の収縮と血圧の乱高下です。
血圧の急変動が心臓や脳に負担をかけ、脳卒中や心筋梗塞の原因になる、と説明されます。

家の中に危険なほどの温度差ができるのは、なぜか。
倹約を美徳とし省エネに熱心な日本人の伝統的なライフスタイルが影響していることは、残念ながら容易に想像がつきます。
家族が集う場所だけに暖房をかけ、玄関や廊下、トイレは寒い。
夏を旨とする家は冬の温度低下が激しく、暖房を作動させないと室温が10度前後まで下がる。
そんな家の中の温度差が健康被害につながることが、近年、広く知られるようになりました。

家の中で温度差を作らない方法はと言えば、家を大きな箱と考えて、暖房が効き、保温効果の高い家にすること。
その第一は、熱の侵入口にも出口にもなりやすい窓を味方につけること。
新築なら、窓ガラスをペアガラス、トリプルガラス、遮熱ガラス、などの高機能化することで、壁に比べて断熱性能が下がる窓をカバーすることができます。
中古住宅の場合は、既設のアルミサッシの内側にぺガラスの「内窓」樹脂サッシをつけることが一般的です。
厚手のカーテンを下げる、レースと二重にする、障子を取り付ける、など窓辺の工夫ではっきりした効果を得られます。

床下から冷気が上がる昔からの家に住み続けるなら、施工が簡単な床暖房付きフローリングをお勧めします。
床から足元の冷えを和らげ、エアコンで室温も調整すれば、室内の居心地はぐっと良くなります。
毎年「寒い冬が来るのが嫌だなあ」と思っている方。
「今回は窓周りと床だけ」など予算によって選択できて、新築や建て替えより抑えたコストで可能な、健康リフォームを考えてみてください。

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、弊社の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

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