京都の建築家が教える注文住宅のツボPoint in the order housing @Kyoto
column41 緊急提言 家を楽しもう 2020.04.13
■もう一度、家に恋しませんか
新型コロナウィルスの話題がますます深刻化しています。現在、厚生労働省の発表によると、国内感染の死者数は102人(4月13日公表)。
本年1月14日、一例目として神奈川県で中国武漢に滞在歴のある30代男性の新型コロナウィルス肺炎患者が報告されて、そろそろ3ヶ月。
事態は、 「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度、持ちこたえているのではないか。」 「感染者数は、当面、増加傾向が続くと予想される。また、すべての感染状況が見えているわけではないので、依然として警戒を緩めることはできない。」 との専門家会議の見解(3月9日)通りに推移しています。
4月7日には東京や大阪など7府県に特別措置法に基づく緊急事態が宣言され、知事による外出自粛の要請が出されました。
東京都、大阪府、京都府、いずれも感染者数が日々増加し続けています。
事態の推移が加速的に早さと重みを増して、クルーズ船での発生で固唾をのんだ頃が、前世紀の出来事のように感じられます。
時に平常心をなくしそうになりますが、新型コロナウィルス感染の特徴として
・高齢者・基礎疾患保有者における肺炎の合併症が生命を脅かす
・感染しても発症しない場合がある
・発症しても多くの場合は発熱や咳などの軽症
・感染しても80%の人は、他人に感染させない
と報告されています。
実際、京都府の193例(4月13日時点)のうち、他人への感染は約40例で2割程度。
感染させた人数の平均は1.7人。
つまり、感染者の8割は他人への感染はゼロ、1割が一人に感染させ、残りの1割が複数感染を引き起こしています。
残念ながら今の時点では、感染する人としない人の違い、感染ゼロと複数感染を引き起こす人の違いは、まだ解明されてされていません。
複数感染を引き起こす感染源にならない方法は、自分が感染しないことに尽きます。
家にいることが感染収束への唯一の道のようです。
「you must stay at home.」の合言葉で、にわかに、家での過ごし方に注目が集まっています。
プロスポーツ選手が室内でのトレーニング方法を伝授したり、著名スイーツが送料無料で取り寄せできたり。
「家にいるのも楽しいな」と思えるしくみづくりに社会全体が努力している現状に、心が温められます。
そこでわたしからの提案は、「もう一度、家に恋しませんか。」
家を大事にしましょう。
その気持ちを、掃除やメンテナンスという形で表しましょう!
・窓を拭きましょう
窓の透明感で家の清潔感が変わります。
・水栓を磨きましょう
何の話?と思われるかもしれませんが、浴室はもちろん台所や手洗いの水栓をピカッと光るように磨くと、家の清潔感は2割アップします。
・床を見せましょう
モノを置いてない床が見えるほど、家は広く見えます。
できれば部屋の対角線の床を、ビシッと見せてください。
・ワックスしましょう
床が見えたら、ついでにフローリングにワックス(または木質保護剤)しときましょう。
上級者には、デッキの再塗装もオススメです。
・エアコンのフィルターを洗いましょう
大掃除時期のお手入れですが、年末限定ではありません。
空気を綺麗にするフィルターは、室内環境に大きな貢献をしています。
・温水器を洗いましょう
取説に内部洗浄の方法が書かれています。
エアコンや給湯器のように、室内と外部を結ぶ管のメンテナンスを続けることで、家のアンチエイジングは進みます。
過ごす時間が長くなる家をより”楽園”にするために、
・デッキやテラスに植物を、家族が集まる部屋に花や観葉植物を置きましょう。
新居に初めて足を踏み入れた瞬間のように、もう一度、家に恋をしませんか。
最後に、忘れずに
・換気しましょう、24時間換気はスイッチオンのままで。