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column08 蓄熱式床冷暖房「ヒートコア」 2017.07.06

・「暖かい家」より、「暖かさを忘れる」家
・「暖かさ」は輻射熱で人体に直に伝わる
・ヒートポンプ式の蓄熱式床暖房 ヒートコア

真冬でも春のような暖かさを得られる、輻射熱暖房。
上下の温度ムラや風切音がなく、じんわり寒くない、使用感では理想の暖房と言えます。
その感触は「あったか〜い!」と言うより、暖かいとか涼しいとか、暑いとか寒いとか、温度を意識する感覚から解放される、いわば無感覚。
季節を感じないことこそが一番快適な状態で、それが輻射式の暖房の「春のような」心地良さです。

弊社では長らく、蓄熱暖房機と床下暖房をエアコンと組み合わせた冷暖房システムを構成してきました。
深夜電力の新規契約が打ち切りになったことで床下暖房の選択肢を探してきましたが、今回初めて、ヒートポンプ式の蓄熱式床暖房を採用することになりました。
基礎の土間に蓄熱層を形成する方式は従来と同じですが、コンクリートへの蓄熱を、温水管を張り巡らせ、ガスや電気で作った温水をくまなく行き渡らせることで蓄熱する暖房です。
→ 蓄熱式床暖房 床冷房 ヒートコア

右下の「暖房時の体感変化の概念図」をご参照ください。
左:床暖房 足元を温める床暖房は蓄熱層を構成しないため、輻射熱と言うより熱伝導と言われます。
中:蓄熱式床暖房 輻射熱が建物を温め、室内の温度差が少なく、体感温度に優れます。
輻射熱を利用した暖房は、人体に直接到達して体感温度を得る効果と、床・壁・天井を温めてその二次輻射により体感温度を高める効果があります。
右:エアコンの暖房 導入・ランニングともコストにすぐれ、多機能化も進みますが、高温の吹き出しに伴う空気の乾燥や上下の温度差が難点です。

冷暖房の温度調整も大事、断熱も大事、それらを生かす空調も大事で、3つの最適バランスを組み合わせることで、365日心地よい住まいが完成します。

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、弊社の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

温めた不凍液で蓄熱層を作るヒートコア
建物が温まると人も暖かい
暖房時の体感変化の概念図 床暖房、蓄熱式、エアコン
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