京都の建築家が教える注文住宅のツボPoint in the order housing @Kyoto
column28 メンテナンスのススメ 2020.01.06
■長寿の秘訣は日頃の手入れ
新築物件のリフォームのご相談が増えています。ご相談の内容は外壁の再塗装から増築まで様々ですが、どのお宅に伺っても、家が古びていないことに驚かされます。
お話をお聞きすると、共通するのは家のメンテナンスに気を使っておられること。
「美宅は一日にしてならず」ですね。
築10年を超えると、テレビや冷蔵庫などの家電と同様に、空調や温水器などの機器の取り替えが必要になることが増えてきます。
家電同様、住宅設備機器も新しいほど、高機能で省エネ、IOT対応などハイスペックを備えていることが多いので、機器の取り替えで生活の質が向上することはよくあります。
一方で10年を超えても問題なく使い続けておられるお施主様の共通点は、「取説通りのメンテナンスを継続」していところ。
エアコンの自動清掃や季節ごとのフィルター清掃など、ついつい忘れがちなメンテナンスを、ルーティンワークトして続けることで、機器の老化を遅らせる効果があるようです。
温水器、食器洗い機、レンジフード、24時間換気など、住宅設備の取説を読み直して、見習いたいところです。
設計事務所としてのアドバイスを添えるなら、
「家の中と外をつなぐ部分を大切に!」
給排水管、換気扇、エアコン、窓ガラスや窓周囲のコーキングなどなど。
フィルター清掃や排水管内部の汚れ落としは、日常のメンテナンスと考えましょう。
コーキングの乾燥が目立つ場合は、専門家にご相談を。
家に気を使うことで、いつまでも美しい家を保つことができます。