京都の建築家が教える注文住宅のツボPoint in the order housing @Kyoto

column54 急増中!排水のご相談 2020.09.07

トラップ、蛇腹、長距離は要注意

新型コロナウィルスの感染拡大で、家で過ごす時間が増えました。
台所の使用回数が増えたからでしょうか。
シンクの排水つまりのご相談が、急増しています。
どんなに気をつけても、調理機器を洗うと油分やゴミは流出します。
これらが排水管内に沈殿、付着すると、排水管つまりの原因になります。

以前「気になる排水つまり」と題して、メカニズムや予防法をまとめました。
メカニズムはいたってシンプルで、排水管や排水マスの中で堆積した汚泥、浮遊する油分の塊が、水の流れを妨害してしまいます。
障害ができることで水の流れが阻害される現象が、排水管のつまりです。
台所シンクや洗面ボウルの水が排水されずにたまりっぱなしになったり、排水管内で逆流し行き場を失った水が室内や天井に浸出することがあります。
シンクの流れが悪くなった、排水に時間がかかるようになった、と思ったら、排水管や汚水マスの清掃をしてみましょう。

日頃のお手入れは、パイプマンなどの市販品を使った清掃です。
台所だけでなく、洗面所なども忘れずに清掃しましょう。
上記コラムで引用させていただいた(OSメンバ−の古市様からの引用)、シンクにお湯を張って一気に流す方法も効果があります。
定期的に実践すると、流れがよくなることが実感できます。
根本解決といえば、薬剤での汚泥の解消が挙げられます。
設計事務所仲間の「建築アトリエ 夢空間マツダ」様がブログで紹介された「ピーピースルー」も、高い評価を得ています。
薬剤投入→ぬるま湯を注ぐ→一定時間放置→大量の水で洗い流す
の手順で、排水管の流れは大幅に改善したそうです。

水道屋さんに話を聞くと、造作キッチンでよく使うジャバラの排水ホースや節水タイプの水栓は、意識的な清掃が必要なようです。
特にジャバラの凹凸のある排水管やU字トラップは、汚泥や油分が付着しやすいかもしれません。
また、細長い敷地の奥に位置する台所や、2階や3階に位置する台所も、排水経路の長さを考えると定期的なメンテナンスが望ましいでしょう。
ご自身で続けるのが難しい場合は、数年に一度は業者に依頼しての排水管と排水マスの大掃除をお勧めします。

屋内も屋外も、宅地内の排水管や汚水マスのメンテナンスは、住宅の持ち主に管理責任があります。
財産価値を保つため、プロのアドバイスや協力を得ながら、末長く丁寧に付合っていきましょう。

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、弊社の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。

コラム「気になる排水つまり」
2階の排水つまりで1階に影響が
夢空間マツダ様ブログより転載
竹林風洞 本管からキッチンまで25m
  1. 58高気密高断熱の定義
  2. 57なぜ住宅の高気密高断熱?
  3. 56"C値1"なら安心です
  4. 55昔の家はなぜ寒い?
  5. 53コロナの時代の家づくり
  6. 52照明にもメリハリ!
  7. 51明るい部屋が好き?
  8. 50愛される理由
  9. 49サーカディアンリズム
  10. 48省エネ住宅の現在
  11. 47ローン減税の弾力運用
  12. 00バックナンバー