京都の建築家が教える家づくりのツボPoint in the order housing @Kyoto
column88 平屋の人気が沸騰中 2022.06.10
広々と、小さく暮らせる平屋
1階建ての平屋の家、動線がシンプルで暮らしやすく、いま大人気です。デザインだけでなく、採光や風通しのいい居住性の高い家が出来ます。
室内の見通しを確保して、死角のない家づくりも可能です。
庭など外部とつながるプランなら、視覚で広さの演出ができます。
面積を絞った住まいは空調効果が高く、日頃のメンテナンスも容易。
新築の美しさを維持しやすい、賢い家づくりを期待できます。
熟年夫婦のスイートルーム「はなあふ家」
建築主のセンスが際立つ「はなあふ家」は、ご夫婦お二人のための家。設計に当たって、熟年からの住まいに必要な条件を検討しました。
・全館空調で365日快適な温熱環境、効果を最大化する高気密高断熱
・開放感との両立は3層樹脂サッシ+高性能ブラインド
・車椅子が必要になっても、室内の行き来をしやすく
・柔らかな印象を与えるカラースキームで室内をコーディネート
・オーダーキッチンと家具、造作建具でデザイン統一
・侵入しにくさ等のセキュリティは万全に
平家の良さ=回遊性
長方形の大きな部屋は、リビング、ダイニング、キッチンを包括。リビングに入ると木の天井に導かれて視線が奥まで到達し、奥行きを認識。
光の方向に目を転じれば窓外に鮮やかな芝生が広がり、水平方向を認識。
長い視線の到達点がタテヨコに広がるから、部屋は実際以上に広く感じられます。
庭と結ぶ遮熱トリプルガラスの樹脂サッシは、外気温から室内を保護します。
開放感があり、ホテルのスイートルームのように、親密な空気に満たされます。
平屋の良さ=省コスト
暮らしやすい平家の良さは、コスト面でも。2階建てと比べると平屋は階段周囲の面積が不要で窓や扉も少ないため、工事費が割安になる傾向があります。
浮いた費用は節約にも、夢の実現に振り向けても。
高気密高断熱の平屋に太陽光発電など創エネがあれば、暮らしで使うエネルギーと作るエネルギーがプラマイゼロになる「ゼロエネルギー住宅」が実現します。
現在、2050のカーボンニュートラル実現に向けて、日本は官民あげてエネルギー消費の削減と住宅の創エネに取り組んでいます。
高気密高断熱の平屋は、地球規模の目標にも貢献できる住まいです。